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俺はインディゴ 名前はまだ無い(19)

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  19   「朝からカレーかいな」 台所で鍋に向かうユカに、起きたてのメグが声をかける。   「おはよ。カレーって凄いらぁ。朝食べると痩せるらしいじゃん」 話し方がいつもと違う。 「・・・ […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(18)③

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  18(3)   「失礼します」 ドアを開けると、机とイスのワンセットで並べられた部屋があった。その上は、荷物がごちゃごちゃと積み上げられている。 荷物に埋もれるように、よく見ると人が数人、机に向か […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(18)②

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  18 (2)   メモ書きをした紙広げ、何度も立ち止まる。道路に掲げられた案内標識を見上げながら、家を出てずいぶん自転車を漕いでいる。   雑然とした町並みを抜けると、ギラギラとした看板 […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(18)

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  18   ユカのものになったのだが、俺は未だ紙袋の中にいる。 隣にも同じような紙袋やビニール袋が、床に放置されているようだ。   あれから 何週間たっただろうか   今度は 段 […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(17)

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17   自転車のハンドルに掛けられた紙袋の中から、黒毛とユカの話しを聞いている。 どうやら俺は マモル君の家には帰れないようだ。 「チョー嬉しいんですけど。でも、入るかなぁ」 「大丈夫よ、マモルのだし、私でも […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(16)

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  16   「少し片付けてよ」 パタンとクローゼットを締めならが、黒毛が訴えた。 洗い上がった俺と靴下を クローゼットの中の引き出しに詰めるのは、どうやら黒毛の仕事ではないようだ。 「あぁ、置いとい […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(15)

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  15   俺の隣に三つ折りにされたデニムパンツは、よく喋る。先週からクローゼットに入って来た服だが、キャリーバッグに居る ここ数日で、こんなに親しくなるとは思わなかった。   「糸が違う […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(14)

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  14   次々に段ボールへ入れられていく服達。 ベニア臭いクローゼットの中には、マモル君のTシャツ2枚とハーフパンツにトランクス。黒毛の衣類が入った紫色のバッグだけになった。   「その […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(13)

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13   狭いカゴの中で黒毛を待っている。 一緒にいた服達は、使い込まれた洗濯機に放り込まれ 回っていた。俺だけはプラスチックのカゴに入れられたのだが、黒毛が去ったあと、ピンク色の肩が尖ったワンピースを着た女が […]

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俺はインディゴ 名前はまだ無い(12)

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12   「夕ご飯は食べていくの?」 膝の白い女が 洗い上がった服達を畳みながら、斜め後ろをチラリと振り返り聞いた。   今日のマモル君は魂が半分抜けてしまったのか。見たことの無い表情で過ごしている。 […]