服の”レトロ”ってどうゆう事?ワンピースから考察してみた

お洋服を選ぶとき、「レトロで可愛い!」ってよく聞く言葉ですよね。しかし同じ”レトロ”なのに、ずいぶん雰囲気が違う服が多いと思いませんか?そこで今回は「ワンピース」をピックアップし、”レトロなワンピースデザインとそれを好む人”について考察しました。近年の日本女性が好む【レトロワンピース】の全体像が、見えてくるかもしれません。

”レトロ”の言葉の意味

”レトロ”の言葉の意味は「懐古趣味」。つまり”昔のものを好む”ことを指します。「レトロワンピース」は、”懐かしい雰囲気のワンピース”ということに。

その視点から見ると、産まれた世代によって、”懐かしい”と感じるデザインが違うことになります。

とはいえ、時代と共に変化するファッショントレンド。青春時代に、お洋服でおしゃれを謳歌した記人は、当時のデザインも”懐かしい”と感じますよね。しかしその”懐かしい”が「レトロで可愛い」に直結するのでしょうか。どちらかというと、「懐かしいけど、こっぱずかしい」記憶ですよね・・・。

では、世代によって変化する”レトロで可愛い”は、なにが基盤となっているのでしょう。

ヴィンテージとして出回るワンピースの製造年代も変化

”懐かしい”デザインを、リバイバルではなくリアルな状態で手に入れられるのが「古着」。ブランド物のリサイクルや新中古品は、今回話題から外します。「デザインがレトロでおしゃれだ」と、トレンドに敏感な女性に支持される古着のワンピースを、取り上げていきたいと思います。

実際に国内の古着のバイヤーをしていて感じたのは、古着として出回るのは、だいたい3世代前までのワンピースが多いようです。

つまり希少価値がありつつ流行っているレトロワンピースは、ざっくり例えると、おばあちゃんの青春時代に着ていた物の中から、「レトロで可愛い」が選ばれるということです。お母さん世代のワンピースは、量はあるけど人気は無い。だいたい40年前あたりがデザインに新鮮味を覚え、ヴィンテージワンピースとして支持されるようです。(平均の出産年齢が変化しているので、イメージはズレていきます)

MEMO
過去の実例でいうと、2010年以降は80年代のリバイバルが盛んでしたよね♪ 1990~2000年はデニムに代表される第一次ヴィンテージブームの流れも受け60~70年代を、1980年代に古着屋の草分けが誕生した頃は50~60年代がフューチャーされていました。

レトロなワンピースでイメージされる4タイプ

では実際に「レトロワンピース」と聞いて、イメージされやすいデザインを、大きく4つに分けてみました。

たっぷりフレアなど上品にウェストキュッとしたい時代

ウェスト部分がキュッと絞り、スカート部分の布をたっぷり使ったシルエットのワンピース。第二次世界大戦前と、戦後1950年代にリバイバルで流行った形です。

バイヤー体験談

イラストのような、大きな襟と大きいパフスリーブを組み合わせるデザインは、まれだと思われます。70年以降のリバイバルものでは見たことがあります。50年以前、当時のものは、生地がしっかりしている一品が多い印象。

現代でもロカビリー音楽を好きな方が、こんなワンピースを着てツイストを躍ってらっしゃるのを見かけます。音楽同様、いつの時代も、よくリバイバルされるシルエットのワンピースです。

ミニスカートやカラーブロックなどシンプルで印象的な時代

日本では1960年代前半を代表されるこのデザイン。脇幅がジャストサイズで、そこからなだらかに広がるシルエットのワンピースです。ミニ丈や、カラーブロックが特徴的。

バイヤー体験談
体のラインに沿ったデザインが多く、背中や脇下のZIPで脱ぎ着する仕組みでした。百貨店のタグが付いたオーダーメイド?を連想させる一着に出会えたときは、仕立ても良く、テンションが上がったものです。イラストのような服の柄は、インテリア製品に多かった印象。服で見かけたのは60年後半ぐらいからのものという記憶があります。

ダイナミックに広がるシルエットや進化形伝統柄チカチカする時代

裾や袖などが、ダイナミックに広がるシルエットのワンピース。サイケデリックな雰囲気がある柄物の生地や、民族的な空気を感じさせるデザインが多い。70年代のカルチャー文化と共に、支持されたデザインです。

バイヤー体験談
国内産で当時のこの手のデザインは、なかなか見かけませんでした。海外産の古着や、外国の民族衣装で、当時の雰囲気を楽しむファッションに対応していました。

多様化しつつも”トップスが大きいシルエット”の多い時代

バブル時代のワンピーススーツを着た女性

肩幅が大きく、上半身の部分が大きいデザインのワンピースが多い時代。80年以降に多く見られたの特徴です。ボディコンと呼ばれるタイトなものだけでなく、50~60年代を彷彿させる、リバイバルデザインも盛んでした。

バイヤー体験談
日本が景気の良い時代だったせいか、ワンピースも大量に出てきました。80年代の人気デザインと、50~60年代の懐かしさを融合したような、独特なデザイン。それをシワになりにくく、洗濯がしやすいような生地で作られているワンピースをよく見ました。

あなたにとって”レトロ”はどんな形

ワンピースをピックアップして、”レトロ”についての考察。あなたにとっての”レトロワンピース”は、どんな形のものでしたでしょうか。人の考える“レトロワンピース”とは違うかもしれないという点も、興味深いですね。


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